老人ホームや介護施設は入居者の年齢や要介護度などから細かく分類されています。当然施設によって必要とされる人材や仕事も異なってくるので、グループホームでの仕事を考えている方は、予めグループホームの仕事とは何か理解しておくと働き始めて戸惑うことも少ないでしょう。

グループホームとは、認知症の症状がある65歳以上の高齢者が、機能訓練などを受けながら共同で生活する地域密着型の施設のことです。グループホームでの主な仕事は入所者の身体の介助や生活の援助、認知症の進行を緩やかにする目的の訓練やレクレーションなどを行うことです。このため、認知症に対する正しい理解がなければグループホームの仕事は務まりません。

認知症の方は時間に関係なく徘徊したり、被害妄想からスタッフに対して暴言を吐いたりすることがあります。認知症を正しく理解していないと、こういった事に対して大きなショックを感じるかもしれません。しかし徘徊や暴言にも理由があることが多く、相手を理解すれば対応できるケースもあるのです。

家事などを入所者とスタッフが一緒に行うアットホームなグループホームでは、入所者の元の生活の様子が想像しやすく、気に入らないことや困ったことを解決するヒントが見つかる場合があります。積極的なコミュニケーションが対応への手掛かりになるでしょう。アットホームな介護と思っていたら想像以上に大変だったなどと後悔しないように、まず認知症介護についてきちんと理解しておきましょう。通常の介護とは対応が異なる部分については、予め施設見学などで情報を集めておけばギャップも少なくて安心です。安心するためにもグループホームで働くためにグループホームの具体的な仕事内容など知っておくべきことはしっかり知っておきましょう。